登録販売者の出題範囲である漢方について
名前が似ていて紛らわしく、混乱しやすい漢方をイラストと語呂合わせ、説明つきでまとめました。
今回は柴胡湯、柴胡桂枝湯、柴朴湯…その他
『桂枝』がつく漢方シリーズです!
個人的には「刑事シリーズ」と呼んでいます。
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【登録販売者】漢方のイラスト・語呂合わせまとめ
『桂枝』がつく漢方いろいろ
桂枝がつく漢方はこれだけあります。
・柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)
・桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)/桂枝加苓朮附湯(けいしかりょうじゅつぶとう)
・桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)
・柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)
・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
・桂枝加竜骨牡蛎湯 (けいしかりゅうこつぼれいとう)
思っている以上に多いですね…。
名前から作用を連想することのも難しく、混乱します。
ということでそれぞれをイラストと語呂合わせでイメージしながら
区別していきたいと思います。
『桂枝湯(けいしとう)』のイラストと語呂合わせ
※イラスト内の『作用』は覚えるキーポイントとなるものだけを記載しています。
※イラスト右上の「カ」「マ」「ダ」のマークはそれぞれカンゾウ・マオウ・ダイオウの有無を表しています。
語呂合わせ
桂枝=刑事!
説明
体力虚弱で、汗が出るもののかぜの初期に適す。
『柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)』のイラストと語呂合わせ
『柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)』はかぜの症状に作用する漢方です。
※イラスト内の『作用』は覚えるキーポイントとなるものだけを記載しています。
※イラスト右上の「カ」「マ」「ダ」のマークはそれぞれカンゾウ・マオウ・ダイオウの有無を表しています。
語呂合わせ
あとちょっとで仕事が終わるっていう時に
胃腸が痛くなってペースダウンしてしまうことがあります。
ストレスですかね。
説明
体力中等度又はやや虚弱で、多くは腹痛を伴い、ときに微熱・寒気・頭痛・吐きけなどのあるものの胃腸炎、かぜの中期から後期の症状に適す。
副作用
まれに重篤な副作用として間質性肺炎、肝機能障害。
その他の副作用として、膀胱炎様症状(頻尿、排尿痛、血尿、残尿感)が現れることもある。
『桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)/桂枝加苓朮附湯(けいしかりょうじゅつぶとう)』のイラストと語呂合わせ
『桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)/桂枝加苓朮附湯(けいしかりょうじゅつぶとう)』は解熱鎮痛に作用する漢方です。
※イラスト内の『作用』は覚えるキーポイントとなるものだけを記載しています。
※イラスト右上の「カ」「マ」「ダ」のマークはそれぞれカンゾウ・マオウ・ダイオウの有無を表しています。
語呂合わせ
説明
不向き
動悸 、のぼせ、ほてり等の副作用が現れやすい等の理由で、のぼせが強く赤ら顔で体力が充実している人には不向きとされる。
『桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)』のイラストと語呂合わせ
『桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)』は腸に作用する漢方です。
※イラスト内の『作用』は覚えるキーポイントとなるものだけを記載しています。
※イラスト右上の「カ」「マ」「ダ」のマークはそれぞれカンゾウ・マオウ・ダイオウの有無を表しています。
語呂合わせ
しぶり腹=便意があるのに出ない状態。
説明
体力中等度以下で腹部膨満感のある人のしぶり腹、腹痛、下痢、便秘に適すとされる。
注意
短期間の使用に限られるものでないが、1週間位服用して症状の改善がみられない場合に は、いったん使用を中止して専門家に相談がなされるなどの対応が必要。
『柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)』のイラストと語呂合わせ
『柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)』は月経・更年期に作用する漢方(婦人薬)です。
※イラスト内の『作用』は覚えるキーポイントとなるものだけを記載しています。
※イラスト右上の「カ」「マ」「ダ」のマークはそれぞれカンゾウ・マオウ・ダイオウの有無を表しています。
語呂合わせ
「柴」とつくものはだいたい柴犬でイメージしています。
説明
体力中等度以下で、冷え症、貧血気味、神経過敏で、動悸、息切れ、ときにねあせ、頭部の発汗、口の渇きがあるものの更年期障害、血の道症、不眠症、神経症、動悸、息切れ、かぜの後期の症状、気管支炎に適す。
副作用
まれに重篤な副作用として、間質性肺炎、肝機能障害。
『桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)』のイラストと語呂合わせ
『桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)』は月経・更年期に作用する漢方(婦人薬)です。
※イラスト内の『作用』は覚えるキーポイントとなるものだけを記載しています。
※イラスト右上の「!カンゾウなし」のマークはカンゾウ・マオウ・ダイオウのいずれも含んでいないことを表しています。
語呂合わせ
お風呂入るとのぼせるけど、足は冷えたまま…。
太りすぎてなかなか足先まで温まらないのかもしれません。
説明
比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴えるものの、月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、血の道症、肩こり、めまい、頭重、打ち身(打撲症)、しもやけ、しみ、湿疹・皮膚炎、にきびに適す。
不向き
体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)では不向きとされる。
副作用
まれに重篤な副作用として、肝機能障害を生じることが知られている。
『桂枝加竜骨牡蛎湯 (けいしかりゅうこつぼれいとう)』のイラストと語呂合わせ
『桂枝加竜骨牡蛎湯 (けいしかりゅうこつぼれいとう)』は睡眠改善及び小児の甘に作用する漢方です。
※イラスト内の『作用』は覚えるキーポイントとなるものだけを記載しています。
※イラスト右上の「カ」「マ」「ダ」のマークはそれぞれカンゾウ・マオウ・ダイオウの有無を表しています。
語呂合わせ
過労…かろう…かりゅう…
説明
体力中等度以下で疲れやすく、興奮しやすいものの神経質、不眠症、小児夜なき、夜尿症、 眼精疲労、神経症に適す。
副作用
重篤な副作用として、まれに肝機能障害、間質性肺炎。
まとめ
桂枝のつく漢方をまとめました。
結構たくさんありましたね…。
わたしが試験勉強をしている時は、
「この桂枝のやつは何だっけ…?どの刑事…?」
と混乱してなかなか覚えられず、とても苦戦しました。
名前が似ているからといって作用も似ているというわけではないのがまたつらい!
すべて区別して覚えるのは大変ですが、目で見て頭でイメージするとかなり記憶しやすくなると思います。
ぜひご活用ください!
<漢方の作用別イラスト・語呂合わせ一覧>
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<漢方の作用別イラスト・語呂合わせ一覧>
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▶解熱鎮痛に作用する漢方
▶喉の痛みに作用する漢方
▶鎮咳/去痰に作用する漢方
▶胃に作用する漢方
▶腸に作用する漢方
▶痔に作用する漢方
▶排尿異常に作用する漢方
▶月経・更年期(婦人薬)に作用する漢方
▶皮膚疾患に作用する漢方
▶鼻に作用する漢方
▶睡眠改善に作用する漢方
▶小児の甘に作用する漢方
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