腸に作用する漢方である
『桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)』をイラストと語呂合わせで覚えていきましょう!
▼その他の漢方はこちら
【登録販売者】漢方のイラスト・語呂合わせまとめ
作用についての説明文も載せましたが
イラストに記載したキーワードだけ覚えていれば十分試験には対応できると思います。
※作用については厚労省『試験問題の作成に関する手引き』より引用
『桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)』のイラストと語呂合わせ
『桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)』は腸に作用する漢方です。
※イラスト内の『作用』は覚えるキーポイントとなるものだけを記載しています。
※イラスト右上の「カ」「マ」「ダ」のマークはそれぞれカンゾウ・マオウ・ダイオウの有無を表しています。
語呂合わせ
しぶり腹=便意があるのに出ない状態。
説明
体力中等度以下で腹部膨満感のある人のしぶり腹、腹痛、下痢、便秘に適すとされる。
注意
短期間の使用に限られるものでないが、1週間位服用して症状の改善がみられない場合に は、いったん使用を中止して専門家に相談がなされるなどの対応が必要。
桂枝加芍薬湯の出題例(過去問より)
過去に出題された問題から『桂枝加芍薬湯』に関連した問題を集めました。
実際の試験でどういう風に出題されるのかがわかると覚えるべきポイントが掴みやすいと思います。
軽い腕試しにもどうぞ。
※『解答はここをクリック』を押すと解答と簡単な解説・関連リンクが表示されます。
●胃腸の不調を改善する目的で用いられる漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 六君子湯は、体力中等度以下で、胃腸が弱く、食欲がなく、みぞおちがつかえて疲れやすく、貧血性で手足が冷えやすいものの食欲不振、胃痛などに用いられる。
b 人参湯は、体力中等度以上で、胃がもたれて消化が悪く、ときに吐きけ、食後に腹が鳴って下痢の傾向のある人における食べすぎによる胃のもたれ、消化不良に用いられる。
c 桂枝加芍薬湯は、体力中等度以下で、腹部膨満感のある人のしぶり腹、下痢、便秘に用いられる。
d 麻子仁丸は、体力中等度以下で、ときに便が硬く塊状なものの便秘に用いられる。
a b c d
1 誤 正 正 誤
2 正 誤 正 正
3 誤 正 誤 正
4 正 誤 正 誤
5 正 正 誤 正
※R1 関西広域連合エリアより出題
●次の記述は、腸の不調を改善する目的で用いられる漢方処方製剤に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。
a 桂枝加芍薬湯は、構成生薬としてカンゾウを含み、体力中等度以下で腹部膨満感のある人のしぶり腹に適すとされる。
b 大黄甘草湯は、構成生薬としてダイオウを含み、体力中等度以上で、下腹部痛があって、便秘しがちなものの月経不順、月経困難、月経痛、便秘、痔疾に適すとされる。
c 大黄牡丹皮湯は、構成生薬としてダイオウを含み、体力に関わらず広く応用され、便秘、腹部膨満、腸内異常発酵の症状の緩和に適すとされる。
d 麻子仁丸は、構成生薬としてダイオウを含み、体力中等度以下で、ときに便が硬く塊状なものの便秘に適すとされる。
1(a、b) 2(a、d) 3(b、c) 4(c、d)
※R2北海道・東北エリアより出題
●腸の不調を改善する目的で用いられる漢方処方製剤に関する次の記述のうち、正しいものの組合せを下欄から選びなさい。
a 桂枝加芍薬湯は、構成生薬にカンゾウを含まない。
b 麻子仁丸は、構成生薬としてダイオウを含む。
c 大黄甘草湯は、体力に関わらず広く応用される。
d 大黄牡丹皮湯は、胃腸が弱く下痢しやすい人に適している。
1(a、b) 2(a、d) 3(b、c) 4(c、d)
※R2四国エリアより出題。
a 誤り。桂枝加芍薬湯は、構成生薬としてカンゾウを含む。
b 正しい。▶麻子仁丸
c 正しい。▶大黄甘草湯
d 誤り。大黄牡丹皮湯は、胃腸が弱く下痢しやすい人では、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。
▼その他『腸に作用する』漢方
【登録販売者】イラストと語呂合わせで覚える『腸に作用する漢方』
▼その他『桂枝』がつく漢方
【登録販売者】紛らわしい漢方を整理して覚える!『桂枝』がつく漢方シリーズ
まとめ
漢方は種類が膨大な上、作用や注意事項・副作用など覚える内容も多く
登録販売者の学習範囲の中でもかなり大変な分野です。
しかも漢字は難しくて読みにくく、馴染みのない言い回しばかりでまったく頭に入ってこない。
今回ご紹介したのは
わたしが試験勉強中に「どうにかして記憶にねじ込もう」と試行錯誤した中でできた
イラストと語呂合わせです。
ちょっと無理矢理なところもありますが、
「なにこれ」と笑いながら楽しく見ていただければ幸いです。
ぜひご活用ください!
<漢方のイラスト・語呂合わせ一覧>
▶漢方のイラスト・語呂合わせまとめ
<その他『桂枝』がつく漢方>
▶【登録販売者】紛らわしい漢方を整理して覚える!『桂枝』がつく漢方シリーズ
<漢方の作用別イラスト・語呂合わせ一覧>
▶かぜの症状に作用する漢方
▶解熱鎮痛に作用する漢方
▶喉の痛みに作用する漢方
▶鎮咳/去痰に作用する漢方
▶胃に作用する漢方
▶腸に作用する漢方
▶痔に作用する漢方
▶排尿異常に作用する漢方
▶月経・更年期(婦人薬)に作用する漢方
▶皮膚疾患に作用する漢方
▶鼻に作用する漢方
▶睡眠改善に作用する漢方
▶小児の甘に作用する漢方
▶循環器系に作用する漢方
▶滋養強壮に作用する漢方
▶外用薬として使用される漢方
▶肥満に作用する漢方
<覚え方のコツ>
▶【登録販売者】漢方を得意分野に!イラストと語呂合わせ&秘密のコツでスイスイ覚える
コメント