解熱鎮痛に作用する漢方である
『芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)』をイラストと語呂合わせで覚えていきましょう!
▼その他の漢方はこちら
【登録販売者】漢方のイラスト・語呂合わせまとめ
作用についての説明文も載せましたが
イラストに記載したキーワードだけ覚えていれば十分試験には対応できると思います。
※作用については厚労省『試験問題の作成に関する手引き』より引用
『芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)』のイラストと語呂合わせ
『芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)』は解熱鎮痛に作用する漢方です。
※イラスト内の『作用』は覚えるキーポイントとなるものだけを記載しています。
※イラスト右上の「カ」「マ」「ダ」のマークはそれぞれカンゾウ・マオウ・ダイオウの有無を表しています。
語呂合わせ
こむら返り=足がつる。
「こむら」はふくらはぎのことを表す言葉なんだそうですよ。
説明
体力に関わらず使用でき、筋肉の急激な痙攣を伴う痛みのあるもののこむらがえり、筋肉の痙攣、腹痛、腰痛に適すとされる。
注意
症状があるときのみの服用にとどめ、連用は避ける。
副作用
まれに重篤な副作用として、肝機能障害のほか、間質性肺炎、うっ血性心不全や心室頻拍。
心臓病の診断を受けた人では使用を避ける。
芍薬甘草湯の出題例(過去問より)
過去に出題された問題から『芍薬甘草湯』に関連した問題を集めました。
実際の試験でどういう風に出題されるのかがわかると覚えるべきポイントが掴みやすいと思います。
軽い腕試しにもどうぞ。
※『解答はここをクリック』を押すと解答と簡単な解説・関連リンクが表示されます。
●鎮痛の目的で用いられる漢方処方製剤に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 芍薬甘草湯は、体力に関わらず、筋肉の急激な痙攣を伴う痛みのあるもののこむらがえり、筋肉の痙攣、腹痛、腰痛に適すとされ、比較的長期間(1ヶ月位)服用されることが望ましい。
b 薏苡仁湯は、体力中等度なものの関節や筋肉のはれや痛みがあるものの関節痛、筋肉痛、神経痛に適すとされ、構成生薬としてカンゾウとマオウを含む。
c 疎経活血湯は、体力中等度で痛みがあり、ときにしびれがあるものの関節痛、神経痛、腰痛、筋肉痛に適すとされ、構成生薬としてカンゾウを含む。
d 呉茱萸湯は、体力虚弱で、汗が出、手足が冷えてこわばり、ときに尿量が少ないものの関節痛、神経痛に適すとされ、構成生薬としてカンゾウを含む。
1(a、b) 2(a、c) 3(b、c) 4(b、d) 5(c、d)
※R1 首都圏エリアより出題
a 誤り。芍薬甘草湯はカンゾウを多く含むことから長期連用は避けることとされる。
b 正しい。▶薏苡仁湯
c 正しい。▶疎経活血湯
d 誤り。▶桂枝加朮附湯についての記述。▶呉茱萸湯
●下記の記述は、鎮痛の目的で用いられる漢方処方製剤に関するものである。該当する漢方処方製剤はどれか。
体力に関わらず、筋肉の急激な痙攣を伴う痛みのあるもののこむらがえり、筋肉の痙攣、腹痛、腰痛に適すとされる。ただし、症状があるときのみの服用にとどめ、連用は避ける。
まれに重篤な副作用として、肝機能障害のほか、間質性肺炎、鬱血性心不全や心室頻拍を生じることが知られており、心臓病の診断を受けた人では使用を避ける必要がある。
1 桂枝加朮附湯
2 薏苡仁湯
3 当帰四逆加呉茱萸生姜湯
4 呉茱萸湯
5 芍薬甘草湯
※R1東海・北陸エリアより出題
参考:桂枝加朮附湯、薏苡仁湯、当帰四逆加呉茱萸生姜湯、呉茱萸湯
1 疎経活血湯
2 桂枝加朮附湯
3 麻杏薏甘湯
4 呉茱萸湯
5 芍薬甘草湯
※R2関東広域連合エリアより出題
●以下の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適するものはどれか。
体力に関わらず、筋肉の急激な痙攣を伴う痛みのあるもののこむらがえり、筋肉の痙攣、腹痛、腰痛に適すとされる。
1 桂枝加朮附湯
2 疎経活血湯
3 釣藤散
4 芍薬甘草湯
※R2中国エリアより出題
▼その他『解熱鎮痛に作用する』漢方はこちら
【登録販売者】イラストと語呂合わせで覚える『解熱鎮痛に作用する漢方』
まとめ
漢方は種類が膨大な上、作用や注意事項・副作用など覚える内容も多く
登録販売者の学習範囲の中でもかなり大変な分野です。
しかも漢字は難しくて読みにくく、馴染みのない言い回しばかりでまったく頭に入ってこない。
今回ご紹介したのは
わたしが試験勉強中に「どうにかして記憶にねじ込もう」と試行錯誤した中でできた
イラストと語呂合わせです。
ちょっと無理矢理なところもありますが、
「なにこれ」と笑いながら楽しく見ていただければ幸いです。
ぜひご活用ください!
<漢方のイラスト・語呂合わせ一覧>
▶漢方のイラスト・語呂合わせまとめ
<漢方の作用別イラスト・語呂合わせ一覧>
▶かぜの症状に作用する漢方
▶解熱鎮痛に作用する漢方
▶喉の痛みに作用する漢方
▶鎮咳/去痰に作用する漢方
▶胃に作用する漢方
▶腸に作用する漢方
▶痔に作用する漢方
▶排尿異常に作用する漢方
▶月経・更年期(婦人薬)に作用する漢方
▶皮膚疾患に作用する漢方
▶鼻に作用する漢方
▶睡眠改善に作用する漢方
▶小児の甘に作用する漢方
▶循環器系に作用する漢方
▶滋養強壮に作用する漢方
▶外用薬として使用される漢方
▶肥満に作用する漢方
<覚え方のコツ>
▶【登録販売者】漢方を得意分野に!イラストと語呂合わせ&秘密のコツでスイスイ覚える
コメント